12月のお知らせー下丸子女性懇談会・下丸子土曜集談会

朝夕の冷え込みがいっそう深まり、吐く息の白さに冬の訪れを実感する頃となりました。
師走も中旬を迎え、気ぜわしさの中にも、ふと立ち止まり一年を振り返る時間が生まれる時期でもあります。
皆さま、いかがお過ごしでしょうか。

さて、今月の下丸子土曜集談会を、下記の通り開催いたします。

日時:12月27日(土)午後1時〜
会場:大田区民プラザ 第4会議室

午後1時〜2時

「女性のための・女性中心の懇談会」

仕事や家庭、人生の節目に差しかかり、ふと足を止めたくなる瞬間は誰にでも訪れます。
そんなとき、無理に答えを出そうとせず、心のうちを言葉にし、静かに分かち合える場があったなら——その思いから、女性の皆さまに向けた時間を設けています。

参加費は無料です。
懇談会終了後は、そのまま定例会にもご参加いただけます。
(定例会参加費:700円)

11月は5名の方が参加され、終始穏やかで、あたたかな語らいのひとときとなりました。
今後は「下丸子女性懇談会(仮称)」としての申請に向け、歩みを進めていきたいと考えています。

午後2時10分〜

「第145回 下丸子土曜集談会」

森田療法を手がかりに、参加者それぞれの日常実践や気づきを持ち寄り、語り合います。
今月の読書会は
『森田正馬全集 第5巻 第9回「形外会」』(p.88〜94)
を読み進めます。

語り合いの中で、自分自身の生活をあらためて見つめ直す——
そんな小さなヒントを、共に探していけたらと思います。

終了後

居酒屋「一休」にて忘年会を予定しています。

学びを終えたあとは、肩の力を抜き、和やかな雰囲気の中で語らいの続きを。
一年をねぎらい、新しい出会いや気づきが自然と生まれる時間になれば幸いです。

寒さ厳しき折、どうぞお身体を大切にお過ごしください。
皆さまと年の瀬にお会いできますことを、心より楽しみにしております。

来年に向けての抱負をまとめてみました。

森田療法を軸にした、生涯学習と地域にひらかれた実践の場

私たちの活動は、森田療法の考え方を土台にしながら、
「学び続けること」「地域の中で生きること」「年齢を重ねながら自分らしく暮らし続けること」
を大切にしています。

森田療法は、不安や緊張、症状を無理に取り除こうとするのではなく、
それらを抱えたまま、目の前の生活を丁寧に営んでいく姿勢を育てる実践的な心理療法です。
この考え方は、医療や治療の枠を超え、人生のさまざまな局面に応用できる「生き方の知恵」として、
生涯学習や地域活動とも深く結びついています。

生涯学習としての森田療法

下丸子土曜集談会・大田集談会では、森田正馬の著作を読み、
参加者それぞれの日常実践や気づきを語り合います。
年齢や立場、経験の違いを超えて、互いの言葉に耳を傾ける時間は、
「学ぶこと」と「生きること」が自然につながる、生涯学習の場そのものです。

知識を得ることよりも、
日々の生活にどう活かすか、どう工夫するか。
その積み重ねが、一人ひとりの人生を支える力になっていきます。

地域活動としての集談会

私たちの集まりは、専門家だけの場ではありません。
地域に暮らす一人ひとりが、安心して参加できる「ひらかれた場」であることを大切にしています。

仕事、家庭、介護、病気、老い——
人生の節目で立ち止まることは、誰にでもあります。
そんなとき、評価や結論を急がず、語り、聴き合える場が地域にあることは、
大きな支えになります。

とくに「女性のための・女性中心の懇談会」では、
女性が抱えやすい役割や葛藤を、安心して言葉にできる時間を設けています。
今後は、地域に根ざした女性懇談会としての展開も視野に入れています。

AIP(エイジング・イン・プレイス)とのつながり

AIP(Aging in Place)は、
「住み慣れた地域で、最期まで自分らしく暮らす」という考え方です。

森田療法が大切にする
「あるがままを受け入れ、できることを積み重ねる姿勢」は、
まさにAIPの理念と響き合います。

年齢を重ね、体や心に変化があっても、
地域の中で役割を持ち、学び、語り合う場がある。
そのこと自体が、健康づくりであり、予防であり、生活の質を高める力になります。

これからに向けて

私たちは、森田療法を中心に据えながら、
生涯学習・地域活動・AIPをゆるやかにつなぎ、
誰もが「今の自分のままで参加できる場」を育てていきたいと考えています。

答えを出す場所ではなく、
自分の生活に戻っていく力を持ち帰る場所として。

これからも、地域の皆さまと共に、静かで息の長い実践を続けていきます。(代表幹事記)