11月 大田集談会のご案内
秋の深まりとともに、心も少し静かに内へ向かう季節になりました。
今月の大田集談会は、いつもと少し趣向を変え、派遣講師による「グループワーク方式の講話」を行います。
森田療法の基本にある「あるがまま」の心を、体験を通して学ぶ時間です。
講師の方の体験談をきっかけに、少人数で語り合いながら、自分の中の不安やこだわりを見つめ直します。
話しても、聴いても、どちらでもかまいません。
静かに耳を傾けるだけでも、きっと何かの気づきが生まれるはずです。
どういう展開になるかは、その場の流れ次第。
けれども、だからこそ“生きた森田療法”に触れられるひとときになるでしょう。
心のままにご参加ください。
日時:11月9日(日)13時30分開始(13時開場)
場所:消費者生活センター2階 第2集会室
今月も、皆さまとご一緒できることを楽しみにしております。
なお、来月12月14日(日)の会終了後には、ささやかな忘年会を予定しています。
1年のしめくくりに、語り合いと温かな時間をぜひご一緒に。
森田療法の立場を活かしやすく、参加者も語りやすいテーマとして、次の例でグループワークを想定してみました。あくまで想定事例です。
テーマ:「不安や緊張と、どう付き合っていますか」
ねらい
不安や緊張を「なくそう」とするのではなく、「ありのままに抱えながら行動する」森田療法の姿勢を、体験的に理解する。
自分や他者の「不安との付き合い方」を聴き合うことで、共感と気づきを得る。
①導入(講師による短い体験談・5分)
「私は人前で話すたびに、いまだに緊張します。森田療法を学ぶ前は、“緊張しないように”と深呼吸したり、話す直前まで頭の中で練習していました。でもそれでも緊張は消えなかったんですね。
あるとき、“緊張していても話していいんだ”と思ってから、少し肩の力が抜けました。いまでもドキドキしますが、“ドキドキしながら話す”のが自分なんだと思っています。」
「今日はみなさんの“ドキドキ”や“不安”との付き合い方を聞かせてください。
②グループワークの説明(5分)
- 2〜4人のグループで行います。
- 一人ずつ順番に話してください。1人あたり3分ほど。
- 聞く人は、アドバイスや評価をせず、「そういう感じ方もあるんだな」と受けとめましょう。
- 無理に話さなくてもかまいません。
③ワーク実施(40〜50分)
進行例
- 各自がテーマに沿って話す。
(例:「最近不安を感じたこと」「緊張して困った場面」「どう付き合っているか」など) - 聴いた人が、「共感したところ」「印象に残った言葉」を短く共有。
- 最後に、各グループで「今日感じたこと」を一言ずつ。
発話のヒント(ワークシートに記しても良い)
- 最近、どんなときに不安や緊張を感じましたか?
- そのとき、どんな行動をとりましたか?
- 不安を抱えたままでもできたことはありますか?
- その体験から気づいたこと、学んだことはありますか?
④全体のまとめ(講師によるコメント・20分)
まとめの視点(例)
- 不安や緊張は、「悪いもの」ではなく「生きようとする力の表れ」である。
- 森田正馬の言葉:「不安は不必要の感情ではない。生の欲望があればこそ生じる自然の感情である」
- 不安をなくす努力ではなく、「不安を持ちながら、なすべきをなす」こと。
- 今日の話の中にも、「不安があっても行動できた体験」が多くあった。
- 「不安と共に生きること」こそ、森田療法の実践的理解の第一歩。
当日の展開がとても楽しみです。
ぜひいらしてください。


















