下丸子土曜集談会からーひと言お便り

ご無沙汰しておりますが、お変わりなくお過ごしでしょうか。
夏の本番がすぐそこまで来ているのを感じるこの頃です。
しばらくご参加のないご様子でしたが、お元気でいらっしゃいますか?
このたび、ぜひもう一度、「森田療法の学び」をご一緒できたらと思い、心を込めてご案内申し上げます。
いま私たちの集まりでは、女性中心の懇談の時間や、ゆるやかなつながりを大切にしながら、以前よりもさらに「参加する楽しさ」や「安心できる空気」を感じていただけるよう心がけています。
日々の心づくりやこれからの人生の道しるべとして、きっと何かのヒントをお持ち帰りいただけると思います。
さて、今月の「下丸子土曜集談会」のご案内です。
今月の会場は「池上会館」に変更となっておりますので、どうぞお間違えのないようご確認ください。

日時:7月26日(第4土曜日)午後1時〜
会場:池上会館 3F小研修室(池上線池上駅下車 徒歩10分ほど)

午後1時から2時まで
「女性のための・女性中心の懇談会」
仕事や家庭、人生の節目でふと立ち止まってしまうことがある、、、。
そんな時に心のうちを言葉にし、思いを分かち合える場として、女性の皆さまのための懇談会を開催いたします。
参加費は無料、懇談会後の定例会にも引き続きご参加いただけます(定例会参加費:700円)。
 
午後2時10分〜
「第140回 下丸子土曜集談会」
今月は、派遣講師による講話を予定しております。

参加者の皆さまによる近況報告や体験の分かち合いを通じて、共に学び、共に励まし合える時間となれば幸いです。
会終了後は、池上駅周辺にてささやかな懇親のひとときもご用意しております。
どうぞお気軽にご参加ください。
 
再びお会いできますことを、心より楽しみにしております。
暑さ厳しき折、どうぞご自愛ください。

日本人の精神性・思いやり・協調性について

日本文化に根ざした精神性には、他者を思いやる心場を和ませる配慮集団の調和を大切にする協調性などが見られます。たとえば、誰かのために靴を揃える、音を立てずに暮らす、相手の気持ちを察する「空気を読む力」などは、日本的な「思いやり」の実践例です。これは「自己中心を避け、他人に心を寄せる」姿勢とも言えるでしょう。

森田療法と日本人の精神文化

森田療法は、日本独自の精神療法であり、「あるがままに生きる」「不完全なまま行動する」という思想に基づきます。これは、過剰な自己制御や完璧主義から解放され、人間として自然体で生きることを目指します。

また、森田療法では「共に生きる」姿勢、すなわち自分の感情や症状を否定せず受け容れながら、目の前の仕事に尽くすことが重視されます。これは、日本人が大切にしてきた「無名の勤労」や「陰ながら支える生き方」とも重なります。

Cleaners Respect Day(清掃員敬意の日)と人間性

Cleaners Respect Day は、普段あまり注目されない清掃労働に敬意と感謝を表す日です。トイレ掃除、ごみ処理、床磨き——そうした日々の「当たり前」を支える仕事は、目立たなくても社会に不可欠です。

この日を通じて、人が人として他者を尊重するとはどういうことかを再確認できます。清掃員に対する感謝の気持ちは、そのまま「人間性をどう育むか」という問いにつながります。

3つをつなぐ共通点:目に見えないものへの配慮と尊重

  • 日本人の美徳:相手の立場に立って考えること

  • 森田療法:自己の不安や症状も含めて受容すること

  • Cleaners Respect Day:目立たぬ労働を尊び、感謝すること

この3つには共通して、「見えにくいものに目を向け、心を寄せる」という深い人間性があります。そしてそれは、現代の社会においてなお求められている、内面的成熟真の思いやりのかたちです。

他者を思いやり、日々の営みを丁寧に行うこと。それは「よい人間になる」ための道でもあり、森田療法が説く「あるがままの自己」と響き合います。Cleaners Respect Day に込められた敬意の心は、日本人の美徳とも言える協調と感謝の文化に深くつながっています。