新たな一歩を踏み出した君へ

新しい環境、新しい人々、新しい期待――それらが君を取り囲む時、心の中にひとしずくの不安が湧き上がることだろう。だが、心配しなくていい。ここには、君と同じように不安を抱え、孤独を感じたことのある人たちがいる。みんな、君を歓迎するためにここにいる。

人生の中で、誰もが一度は迷い、立ち止まる瞬間がある。それを乗り越える力は、決して一人では生まれない。君が感じているその不安も、苦しみも、他の誰かの心の中に共鳴し、響くものだということを忘れないでほしい。ここにいる人々も、君と同じように自分の心の中で戦ってきた者たちだ。それぞれが、自分のペースで歩みを進め、今この場所にたどり着いた。

君がここに来たのは偶然ではない。君の心が求めたからこそ、この場所に足を運んだのだろう。この自助グループは、ただの集まりではない。互いに支え合い、共に歩む場所だ。心を開き、君の思いをそのままに話してみてほしい。それが、君を少しでも軽くする一歩になるだろう。

ここに集う人々の中には、君と同じような悩みを抱えながら、それを乗り越えようと努力している人たちがいる。君が感じる孤独も、つらさも、ひとりではない。誰かが、君の気持ちを理解し、共に歩むことを願っている。それが、この場所の力だ。

まだ見ぬ明日が不安だと思うかもしれないが、心配しなくていい。君のペースで、一歩ずつ進んでいけばいい。そして、心の中に湧き上がる感情を、素直に感じてほしい。どんな時も、君自身を大切にすることを忘れないでほしい。

ここには、君を迎え入れる温かい手がある。君がどんな形であれ、自分らしくいられるように。共に、歩みを進めていこう。

新しい一歩を踏み出した君へ。

自助グループに参加することに対してためらっている君へ、少しだけ言葉を贈ろう。君が今感じている不安や疑念は、誰もが通る道だ。誰だって最初は一歩を踏み出すことに迷いを感じるものだし、その気持ちを無理に抑え込む必要はない。ただ、覚えておいてほしいのは、この世界には無数の扉があることだ。そのどれもが、君にとって新しい経験への扉だ。自助グループも、そのひとつに過ぎない。

君が扉を開けることで何かが変わるかもしれないし、変わらないかもしれない。でも、そのどちらにせよ、君は少なくとも一歩前に進むことになる。それだけでも十分に価値があると思うんだ。自分の気持ちを他の誰かと分かち合うことは、想像以上に大きな力を持っている。もちろん、最初は戸惑うかもしれないけれど、少しずつ慣れていけば、その壁は次第に薄くなる。

そして、思い出してほしいのは、君が感じているその不安こそが、君の中で何か新しいものが始まろうとしている証拠だということだ。何もせずにいると、何も変わらないままでいるけれど、一歩踏み出すことで、君自身の世界もまた少しずつ変わっていく。それがどんな変化であれ、君にとって必要なものだろう。

だから、もしその扉が君の前に現れたなら、思い切って開けてみてほしい。何かを失うことを恐れずに。ただ、心を少しだけ開いてみるだけで、きっと君は想像もしなかったような光景を見ることができるはずだよ。