台風襲来を経験して
マーラーさん
先般、台風19号の首都圏襲来は、自身の、今までの台風経験を大きく凌駕した規模で、報道も命を守る行動を、と言った情報が度々流され予期不安は募って行きました。
台風接近の朝、町会役員の妻は早々に避難所の受け入れ体制に駆り出され、間もなく大田区から避難情報が発令されました。高齢の母は身近な人と共に避難所へ退避し、一人残った自分は、家と自営業の仕事を守るべく、今、考えられる準備を進めておりました。
始めの内は窓外の状況とニュースを見比べて一喜一憂していましたが、多摩川から程近い我家は、決壊や氾濫を恐れて、この地区のハザードマップを見ていたら、大きな不安が襲ってきました。
こうした自然の驚異に、心はどう対処すれば良いのでしょう。胸苦しい不安は波状にやってきましたが、然るべき行動の後は仕方なく状況を受け入れ、往生するしか無い様です。
窓外は時と共に荒さを増して、夕闇に包まれた頃、いっとき静かになった様な気がした時、母が避難所で身体が辛そうだと、連絡が入り、私が「もう大丈夫だから帰ってきたら?」と、無責任な事を口走ってしまい、母を帰宅させた数10分後、屋外は猛烈に荒れてきて、多摩川も氾濫の気配で避難勧告が出てしまい、母を安全な場所から戻してしまった自責の念と後悔で、失敗したと思いましたがもう、どうにもならずその場を耐えておりました。
やがて一時間程で屋外は徐々に静けさを取り戻し、どうにか無事に不安な一日を終えることができました。
しかし、この様な大型台風は今後も常態化されそうな様子ですし全国的な大規模災害に見舞われている昨今、明日は我が身かと懸念する次第です。
今回被災された方々には心よりお見舞い申し上げます。