第3回全員参加の体験発表 2019年8月大田集談会のシリーズ企画から
1つのテーマを立てて集談会当日の参加者がショートスピーチする企画、結構好評で本年度も企画入りしそうです。その参加者(当日参加しなくてもいい)の発表を文章にまとめてもらいました。
生活の発見会の機関誌『生活の発見』2019年9月号に、第2回の企画「森田に助けられた私の体験」が投稿採用され好評をいただいております。
今回は1名をとりあげますが、全文は大田集談会の掲示板「銀の翼」をご覧ください。
ご感想などありましたら、メール等でお寄せください。お待ちしております。
会議恐怖を乗り越えて
つくつく法師
私は対人恐怖、赤面恐怖で悩んできましたが、もう一つ会議恐怖や大勢の前で話すことが非常に苦手で、会社勤めにおいても何回か苦しんできましたので、その経験をお話しします。
商品説明会
私の会社は劇場映画やテレビ映画をビデオテープやDVDにして全国のレンタルビデオ店で販売やレンタルを行っておりましたが、年に数回全国の大きな都市で商品の説明会を行っておりました。
52歳の時に松山市で商品説明会があり、私も説明をすることになりました。
レンタルビデオ店の店長さん100名くらいの前で説明するわけですが、私は今まで大勢の前で話をするのは、上がってしまうので嫌だと思い、ずっと断り続け逃げてきました。しかしこれまで集談会に出席して森田を学んできたお陰で、今回は逃げずにやってみようと思いました。
商品説明は30分位ですが、やるからには十分準備をしなければいけないと思い、説明内容をよく調べ、原稿を作成いたしました。原稿も2~3回書き直して、今度は声を出して練習しました。
私は江川ひろしの「日本話し方センター」に通ったことがありますが、そこで教わったことは、話をしようと思えば、最低50回位は声を出して練習しなさい、ということでした。私は50回は出来ませんでしたが、30回位は練習して行きました。
当日は4人が交代で説明を行いました。私は森田の教えを思い出し、大勢の前で話すときは、緊張するのは当たり前である、上がれば上がったままでよい。緊張や赤面を心配するよりは、聴衆にわかり易く話す事が、目的ではないかと思い、あるがままの気持でやりました。
そうしたら、あれほど恐れていた、大勢の前で話すことが、自分にもなんとか出来たのです。私は今まで逃げてばかりいましたが、森田に教えられるままやったら、上がらずに出来たのです。
森田を学んで「あるがままで良い」「目的本位に行動する」「準備を十分にする」ということが、極めて大切であると身を持って知りました。
事業会議での月例報告
53才の時に同じ事業部内ですが職場が変わり、管理部に行きました。今度は社長、役員、部長など40人くらいの出る事業会議で、毎月の収支決算表と議事録を読むことになりました。
サラリーマンで一番怖いのは社長です。社長の前で失態を演じたら、左遷されるのではないかと心配になり、会議の一ヶ月も前から緊張しました。しかし断る訳にもいかず、森田の教えは何かと考えました。そうしたら会議に臨むには準備を十分行う。社長の前で緊張するのは当たり前である。上がったら上がったまま、目的本位でやるしか方法は無い、と教えられました。
そして議事録と収支決算表を読む練習をしました。特に数字は桁を間違えると失態になりますので、30回位声を出して練習しました。そうしたら、どうやら会議も無事に終えることが出来ました。それ以来毎月、会議に出席して資料を読みました。
新入社員講習会
54歳の時に、新入社員の講習会で事業部の仕事の内容を説明することになりました。新入社員は20名位ですが、そのうち女子が6名くらいおります。私は若い女性の前で話をするのは苦手で、赤面恐怖で上がってしまうのではないかと心配しました。
しかし断るわけにもいかず、原稿を作り練習するしか方法は無いと考え、声を出して練習しました。何回か練習するうちに、緊張や赤面恐怖の気持はだんだん無くなって、当日は何とか失敗せずに、やることが出来ました。それ以来、毎年新入社員講習会をやりました。
以上のように大勢の前で話をすることは、赤面恐怖同様に私には大きな負担でした。
しかしずっと森田をやり集談会に出てきたお陰で「あるがままでやる」上がったら上がったままで、目的本位にやる」と言うことを念頭に置き、準備を十分に行いました。原稿を作りそれを声を出して何回も読む練習をしました。20~30回やると内容が頭の中に入ってきますので、自然と落ち着いて話すことが出来るようになりました。
上がってはいけないと思うと逆効果になりますから、上がっても良い、ただあるがままで、準備してきたことをありのままに話す、と言うことを心がけて大勢の前で話すことをなんとか乗り越えてきました。以上が私のミニ体験です。
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