ひいらぎは里親犬なので正確な犬種は不明です。ペットショップで同じ顔立ちの子がいて驚いた事があります。ペキニーズとマルチーズのMIXでした。
散歩中によくお声がかかりますが、犬種の質問も多いのです。逆にご指名で質問されることも多々あります。そんな印象深い2種類の犬種を今回とりあげました。
「この子ラサ・アプソでない?」と「チベタン・スパニエルと思うけどな?」のご質問です。
出会った事がありません。そこでちょっと、ネットから知識を拝借しました。
ラサ・アプソはチベタン・スパニエルやチベタンテリアと近い関係にあり、チベットの僧院で飼育されていた聖なる犬なんです。
ラサ・アプソは中国古来の犬と交配してペキニーズになり、次にペキニーズとラサ・アプソを交配して、シーズーが誕生したんだそうです。
聖なる犬たちを贈られた国王は、門外不出とされながらも他犬種との交雑などにより、王族から貴族へ、また一般の富裕層へと渡されて、少しずつ広まっていったようです。
初期のラサ・アプソは大変優れた聴覚を持ち、家族と来客と盗人の足音を聞き分け、吠えて知らせることで僧院を守っていたと伝えられています。これは単なる伝説でもないようで、現代のラサ・アプソは小型の愛玩犬としてだけでなく、すぐれた聴覚により聴導犬の仕事を与えられることもしばしばあるようです。
ひいらぎも優れた聴覚を持った吠える番犬です。
一方のチベタンスパニエルもチベットの僧院と関係が深く、歴代のダライ・ラマに「祈祷のための犬(プレイヤースパニエル)」として可愛がられました。僧院のシンボルともいえるチベタンスパニエルは、番犬としても愛された高貴な犬なんです。
いずれにしろ高貴な犬種にかわりはありませんが、チベタンスパニエルの特徴とひいらぎを比較してみました。
チベタンスパニエルの体高は25cm、体重は4~7kgで小型犬ですが、ひいらぎの体高は33cm、体重は8kgの中型犬です。
チベタンスパニエルは耳や前足の後ろ、尾にある長く柔らかな飾り毛が特徴的ですが、ひいらぎも同様の特徴があります。尾はフンワリと広がった豊富な毛を背負っているようにみえるのも同じです。
歯の噛み合わせの特徴も似ています。「アンダーショット」といわれる、上の歯よりも下の歯が出る噛み合わせをしています。
いずれにしろ、いつまでも元気にいてほしい、寿命のながい犬種であることを願っています。
この冬は想いきり長い毛並みにしてみようとも考えています。