「暫しも休まず仕事に精出す、、、」
年中無休で仕事をしていますので、会社ホームページのサブタイトルの出だしはこのようにしました。
年配の人なら思い浮かぶと思いますが、文部省唱歌の「村の鍛冶屋」のイメージです。
この名曲も戦後になって童謡「村のかじや」になり、労働の価値や労働精神の希薄な子供歌になりました。
排仏毀釈のごとく、なんにでも手を突っ込み精神性をろ過してしまった結果がこれです。
鉄は鐡でなければなりません。あるじは名高きいっこく親爺でないと雰囲気が出ません。
日ごとに戦う懶惰の敵は、我が身わが心に潜んでいます。
童謡 『村のかじや』 (昭和22年改訂版)
しばしも休まず 槌うつ響き
飛び散る火花よ 走る湯玉
ふいごの風さえ 息をもつがず
仕事に精出す 村の鍛冶屋
あるじは名高い 働き者よ
早起き早寝の やまい知らず
永年鍛えた 自慢の腕で
打ち出す鋤鍬(すき くわ)心こもる
文部省唱歌 『村の鍛冶屋』 1912年初版
一、
暫時(しばし)も止まずに 槌打つ響
飛び散る火の花 はしる湯玉
鞴(ふいご)の風さへ 息をもつがず
仕事に精出す 村の鍛冶屋
二、
あるじは名高き いつこく老爺(おやぢ)
早起き早寝の 病(やまい)知らず
鐵より堅しと 誇れる腕に
勝りて堅きは 彼が心
三、
刀はうたねど 大鎌小鎌
馬鍬(まぐわ)に作鍬(さくぐは) 鋤(すき)よ鉈よ
平和の打ち物 休まずうちて
日毎に戰ふ 懶惰(らんだ)の敵と
四、
稼ぐにおひつく 貧乏なくて
名物鍛冶屋は 日日に繁昌
あたりに類なき 仕事のほまれ
槌うつ響に まして高し
ふいごの風さえ 息をもつがず
仕事に精出す 村の鍛冶屋
あるじは名高い 働き者よ
早起き早寝の やまい知らず
永年鍛えた 自慢の腕で
打ち出す鋤鍬(すき くわ)心こもる
文部省唱歌 『村の鍛冶屋』 1912年初版