やることを一つ一つ仕留める 

揚げ玉どんぶり(30代 会社員)

私はやらなければならない事が重なったり、苦手なことをやらなければならない時や、予期不安を抱えつつ行動しなければならない時など、プレッシャーに耐えきれず混乱してしまいがちなため、うわっーと頭の中がパニックの様になり、結局は何もせず布団で苦々しさがありながらも、ダラダラと過ごすことが多かったのです。
最近は森田の行動の原則で、「今できる事は一つしかない」ということを思い出して、周囲に目を向けて、今・ここ・自分 に立ち返り、とりあえずでも1つ1つしなければならないことを、するようにしています。

ただ、やらなければならないことが多いと、あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ、と思いながらも何から手を付けていいか分からなくなり、結局何もかも中途半端にしかできないことが多かったため、対策として、毎月の仕事のルーチンワークについては備忘録を作り、また、スマートフォンにある「TODOリスト」という、やることを書いて終わったら消す、というメモ帳のようなもの機能を利用しています。
「毎日やること」「仕事でやる事」「個人の生活でやる事」と、TODOリストを3つ用意して、やることを思いついては記入して、やり終わったら消してを繰り返し、日々やることの実行と整理をしています。

また、人様に物事を伝えたり質問するのが下手で、仕事などで電話したり訪問するのが苦手なのですが、仕方なくそうしなければならない時は、伝えなければならない事を、メモ帳にまとめてから頭に叩き込み、言葉少なく必要なことだけ、お伝えするようにしています。

そうするとひとつひとつ、その場その場でやる事を仕留めることが出来るようになり、やり忘れることが圧倒的に減りました。気分がどうあれ用件は済むので、すこしずつ目的を第一に動く、ということができるようになってきました。また、やるべきことをやると、「あれをやらなくては」 といつも頭の中にあることの数が減るので、あれこれと混乱することが少なくなってきました。

あるがままになすべきをなす 

やなぎ(50代 会社員)

今勤めている会社に入社後、半年で初めてコンピューターの担当になりなした。指導係の人はとても厳しい人で、3か月で仕事を覚えないとくびと言われました。目の前は真っ暗になり、悩み苦しみました。
プログラムの勉強をしましたが、とても難しかったです。細かいことを何度も注意され、頭にきてとてもつらく中々怒りがおさまらず苦しみました。
腰痛になり会社を休むことが増えました。退職したくなりました。入社する時に社長に長く勤めて下さいと頼まれたので、必死にプログラムの勉強を続けました。百個不良品を作ってしまい、落ち込んだ事もありました。休日も忘れられず、気が滅入りました。
偏頭痛にもなり、1ヵ月以上毎晩のように耐え難い苦痛で、生き地獄のようでした。残業と休日出勤と人間関係のストレスで、うつ病になりました。心療内科に通い、毎日薬を4回のみました。仕事中にとても眠くなり、能率が落ちてミスが増えました。
しかし、発見誌を読み少しずつ前向きになりました。 休日も規則正しい生活をして、カラオケやボウリングをして気分転換しました。集談会に10年ぶりに出て、親切にして頂き心が安らぎました。パソコン教室にも初めて通いました。毎回解らないことが多く困りましたが、5年間続けました。
英会話教室にも行きました。どもりなので予期恐怖が強かったが、毎回予習復習をしました。憂うつでもレッスンを受けると、清々しい気分になり、生活に張りが出てきました。
あるがままになすべきをなすを実行したので、元気になり仕事も慣れてきました。森田理論と生活の発見会の支えがあったので、人生の危機を乗り越えられました。これからも森田理論の勉強と、集談会の参加をずっと続けようと思います。