「揚げ玉どんぶり」さんの投稿 2018.09.05投稿

 

元強迫観念・不安神経症の揚げ玉どんぶりです。

私はボーカル教室に通って5年目になりますが、この間、教室の発表会がありました。

その発表会のために、カラオケで二日に一回は練習したり、教室でもレッスンを受けていたのですが、当日ステージに上がった途端に歌詞も音程も真っ白に頭から飛んでしまい、まったくのしどろもどろになってしまいました。

それで、歌った後に喫煙所に逃げるように向かい、自己嫌悪になってしまいました。

「何とか歌えるように工夫してくれた先生に申し訳ない」とか「5年もやってこのレベルかよ」と思っていたのですが、よくよくその言葉の裏を読んでみますと、自分への期待するレベル(自己イメージ)が実際よりも高くて、自分の思う自分像に自分がなっていないことへの自意識過剰によるものでした。

ただ、そのことに気づくと「あー、自分はまだまだそのレベルなんだ」とちょっと意識の高さを手放せました。

森田療法で、思想の矛盾という言葉があります。

思想の矛盾とは、実際のある自分(内的な実際の自分)よりも頭でっかちに自分像をこうあるべきだ(かくあるべし)と大きく構えてしまうと、その不安定さから、自縄自縛になってしまうことと私は捉えているのですが、今回の件はまさにその典型的な例でした。

それに、素人が数十人の前で歌うのは緊張して当たり前かと思います。

根治法という本によりますと、恐れるものを恐れまいとすることにより、神経症の発症することがあると書いてありました。

実際の私は思ったよりも緊張しいで、人の視線や自分の評価にうろたえているのですが、まずは、実際にある弱い自分を認めることが神経症の治癒や人間味のあふれる性格への変容の元となりそうです。